
与信・掛け取引のリスクの進め方・判断基準・費用の考え方は、親ページにまとめてあります。 このページでは貴金属・ジュエリーに固有の数字と論点だけを扱います。 はじめての方は先に親ページをお読みください。
買取業を一般の卸売業と同じ枠で見ると、与信管理の話は取引先全般に及びます。実際には違います。客から品を買い取る仕入側では、その場で現金を渡すため信用を評価する場面がありません。掛けが発生するのは、買い取った品を売る出口側だけです。この記事では、古物営業法第15条の確認義務が支払能力の審査ではないことを条文から確認し、掛けで卸すと在庫回転と現金到達がどう分かれるか、貸倒れが起きたときに何を失うかを、公的統計の粗利率と営業利益率から示します。
このほかチェック項目12点、よくある失敗、 よくある質問7件を掲載しています。
公表統計から、貴金属・ジュエリーに関係する数値を抜き出しました。与信・掛け取引のリスクを検討するときの前提になります。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 古物商による不正品申告のうち 時計・宝飾品類(令和7年) | 31件(総数129件) |
| 質屋による不正品申告のうち 時計・宝飾品類(令和7年) | 40件(総数47件) |
| 訪問購入の行政処分で対象となった取扱商品 | 宝石・貴金属・時計等の中古品 |
| 環境省のリユース市場規模 ブランド品(2024年) | 2,208億円 |
貴金属・ジュエリーとして買い取る対象は幅があります。与信・掛け取引のリスクを考えるときは、下のどれを主力にするかで前提が変わります。
与信・掛け取引のリスクの進め方そのものは貴金属・ジュエリーでも大きくは変わりません。変わるのは、判断に使う数字と、優先すべき確認項目です。上の数値を踏まえたうえで、親ページのチェック項目を貴金属・ジュエリーの条件に置き換えて使ってください。
資金課題は全30項目あります。一覧から他の項目も確認できます。

