2021/11/04

株式会社ベーシック

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株式会社ベーシック

従業員数:110名

フォーム作成管理ツール『formrun』や国内最大級のWebマーケティングメディア『ferret』などを展開する。Webマーケティング分野、メディア分野においてインターネット事業を展開するテクノロジーカンパニー。


抱えていた課題

施策系のマーケティングを行える人材不足

インターン育成にかけるリソースの不足

実施した施策

PMとしてチームに参加

各種戦略や施策を提案

施策の効果

LPの改善によりCVRが1%改善

メディアのトラフィックが3倍

インターンの成長にも寄与

アイキャッチの画像

フォーム作成管理ツール『formrun(フォームラン)』や国内最大級のWebマーケティングメディア『ferret(フェレット)』などを展開する、株式会社ベーシック。同社はWebマーケティング分野、メディア分野においてインターネット事業を展開するテクノロジーカンパニーです。

 

現在、同社には現場とマネジメントをつなぐ目的でMarcheをご利用いただいてます。今回は、formrunのカスタマーサクセスマネージャーを務め、現在は新規事業開発を担当している甲斐さんとマーケターの深川さんに、導入背景やインターン育成に与えた影響についてお話を伺いました。(聞き手:Marche 水島)

プロフィール

甲斐 雅之(かい まさゆき)

マーケティング担当者向けのメディア『ferret』のメディア運用担当を経て、株式会社ベーシックに新卒で入社。SaaS事業やECプラットフォームサービスのカスタマーサクセス、サービスディレクション業務を担当したのち、フォーム作成管理サービス『formrun』のプロダクトオーナーとして事業の成長に携わる。株式会社ベーシックの採用広報チームの立ち上げ等も実行。現在は新規事業開発部にて新サービスの立ち上げに従事。Twitter:@Kai_MSYK

 

深川 泰雅(ふかがわ たいが)

学生時代はNPO法人にて、法人営業や海外インターンシップの設計、幹部役職として組織のマネジメントを経験。大学卒業後、株式会社ベーシックに新卒入社。現在はフォーム作成管理サービス『formrun』のマーケティンググループに所属し、SEOや広告運用などを担当する。

 

インターンと新卒がサービスを引っ張る『formrun』

ーー今回はよろしくお願いします。早速ですが、formrunがどのようなサービスかを教えてください。

甲斐:formrunというのは、お問い合わせフォームの作成から入力された顧客情報の管理までをワンストップで行えるツールです。顧客とのコミュニケーションが素早く行えるのはもちろん、最短30秒でフォームが作れるため、業務効率の面でもお役に立っています。ユーザー数は100,000を突破し、スタートアップから大企業まで幅広くご利用いただいております。本事業の実務面を担当するのが深川です。

株式会社ベーシック・新規事業開発担当 甲斐さん
株式会社ベーシック・新規事業開発担当 甲斐さん)

 

ーー確か、深川さんは今年の4月に新入社員として入社されたばかりですよね?

深川:はい、そうです。2020年4月にインターンとしてベーシックへ参加し、1年後の2021年4月に社員として入社しました。Marcheに一番お世話になっているのは、インターン時代から現在まで含めても、僕だと思います。

深川さん
(深川さん)

 

問い合わせのきっかけはTwitter。期待するのは再現性の高い施策と若手マーケターの育成

ーーMarcheに興味を持たれたきっかけは何でしょうか?

甲斐:きっかけは、Marche代表水島さんをTwitterで発見したことです。当時、当社には施策系のマーケティングを行える人材が不足しており、Twitter上で人材を探しているタイミングでした。それまで水島さんと面識はありませんでしたが、人柄や実績は周囲から伺っていたので、お名前は存じ上げておりました。

 

水島さんにお声掛けしようかなと思っていたところ、私のTwitterの投稿に水島さんからリプライをいただき、そこからDMでお仕事の相談をさせていただきました。

twitterのやり取りキャプチャ
(参考:当時行われたTwitterのやり取り)

 

いろいろなお話をする中で「水島さんが立ち上げた企業なら、メディアのオーガニック施策など、再現性が高い状態で行えるのではないか?」と思い依頼することにしました。

ーーそうだったのですね。施策面の他に、当社へ期待していたことを教えてください。

甲斐:「現場とのマネジメント層との隙間を埋めてくれること」です。インターンとして深川が参加した当初、僕や他のメンバー含め、他の業務に時間を取られてしまい、細やかな指導を行うのが難しい状況でした。当社はメンバーが新卒社員をはじめとする20代のメンバーや学生インターンが中心となっています。そのため、外部から経験豊富な方にチームへ参加してもらい、若手マーケターの育成含め、お願いできればと考えていました。

 

ーー改めて振り返ると、チームには新卒やインターンなど、若いメンバーが多いですね。採用に対し、どのようなこだわりがあるのでしょう。

甲斐:チームを立ち上げた時、自分も含め、コアメンバーは20代でした。そのため、チームとしては実力のある20代を中心に構築していきたいという構想が、当初からありました。当社の採用カルチャーである、年齢に関係なく「成果を残したら登用しよう」を実践した結果、年齢によらず、今のメンバーが集まりました。

 

CVR1%改善を達成。この成功が今の僕の自信になった

ーー深川さんと共に、当社がどのような仕事に取り組んだかを教えてください。

深川:最初に取り組んだのは、LP(ランディングページ)の改善です。Marcheにはプロジェクトマネージャーのような立ち位置で参加いただき、エンジニアやデザイナーを交えた戦略会議を毎週行いました。日々の改善や施策の効果もあり、メインLPのCVR(コンバージョンレート※)が1%も改善しました。

CVR:顧客転換率のこと。どれくらいの割合で購入や申し込みに至ったかを示す指標。

 

ーーこの変化がどのようなメリットを事業へもたらしたのでしょうか。

甲斐:はい、1%という数字だけを聞くと大したことのないように思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

 

例えば、CVRが1%改善するというのは、今まで100万円の広告費をかけて5名の顧客を獲得していたとすれば、6名に増加したことを指します。このようにCVRが1%改善したと仮定すると、投資対効果は約1.2倍になります。もし広告予算が月1,000万円規模の事業だった場合、年間で2,000〜3,000万円の広告費削減につながります。

ーーたった1%と侮るなかれですね。インターンを通し、深川さんご自身が学びを得たり、成長を実感したのはどんな時でしたか?

深川:当時、自身のマーケティングに対する専門知識がゼロだったこともあり、レベルアップする方法を模索していました。LPO(ランディングページ最適化)プロジェクトの進め方や考え方、管理の仕方を間近で見ることができたのは、今の仕事にもつながる学びになりました。

 

また、Marcheとメインで進めていたLPの改善プロジェクトとは別に、SEOについても専門家である水島さんからアドバイスをいただいたことで、メディアのトラフィックを3倍まで伸ばせた時に自分自身の成長を感じました。


その中で、SEOの投資対効果を元に作成記事の優先順位を判断するスプレッドシートも共有いただきました。このシートのおかげで「自分が何に注力したら良いか」を把握できました。この考え方は、事業の数値向上と共に、自身の成果にも大きく向上したと思います。

 

仕事への並走からインターン生が獲得したのは「自走力」

ーー今回、導入背景の一つに「若手マーケターの育成」という要素があったと思います。甲斐さんから見て、その変化はいかがでしょう?

甲斐:スキル面はもちろん、仕事の進め方にも変化はありました。早い段階で、いくつもの成功体験を積み重ねられたこともあり、当初目的にしていた、深川の専門性と仕事の進め方を高めるという狙いは、十分達成できたように思えます。

 

深川:僕としても、インターン時代から意思決定者である甲斐さん、現場決定者である水島さんと3者で仕事ができたことは大きな経験です。

 

自分ひとりで課題や打ち手を考えると、手探り状態となるため、成果が出にくいですが、外部のノウハウを知ることで効率的に打ち手を実行できるようになりました。また、1人で手を動かしてプロジェクトを進める中、適切なフィードバックが受けれたことで、どのような状態が理想なのかが理解でき、成長角度も上がりました。

甲斐:深川はこの半年間で「自走力の土台が作れた」と思います。それこそ最初の頃は「この1年間で自分で仕事ができるぐらいに成長してくれたら」ぐらいの気持ちでした。彼はプロジェクトを通し、その期待値を超えた成長を見せてくれました。業務委託であるMarcheに深川の育成を含めお任せできたのも、彼に対し高いレベルで仕事に対する目標や基準を定めてくれたからです。

 

――正直、深川さんとしては、この基準に対しどう思いましたか?

深川:高い目標自体は苦しかったですが、水島さんの並走などにより、達成までの打ち手やロードマップが見えやすくなったことで、最後まで走り切ることができました。

 

――最後に、今後お二人がどのようなことに挑戦していくかを教えてください。

甲斐:深川は新卒としてこの春から入社し、晴れて施策系マーケターとしてデビューしています。組織も強くなり、今期からはもっと数字を伸ばしていくフェーズに入っています。これからもMarcheと共にマーケティング施策を取り組む中で、ポジティブな成果を出し続けていきたいです。

 

深川:Marcheの並走を通して、自身が手を動かす中でSEOチャネルの跳ね方を実感し、大きな自信につながりました。今後はSEO以外の領域も力をつけ、これまで以上に事業へ貢献したいと思います。

 

――甲斐さん、深川さん、ありがとうございました。

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